昔々、グアム近くのヤップ島という島で石貨というお金が使われていました。
大きすぎて持ち運びができるものではないためその石は不動ですが、物の売買の際はその石の所有権のみが移転していたそうです。
先日今年の北日本名人の就位式のためカップの返却依頼の連絡が主催者様からありました。
1年前私に貸与されていたカップですが、私はせっかくなので富山支部将棋会館に飾ってもらうことにしました。つまり今回は最初から新名人の手元にある状態だったので私からみれば返却の必要はなく、貸与先が名目上移転する形となりました。
貨幣や物の価値、所有権、果てはタイトルといったものは形が見えないだけに不思議なものだと思いました。
大切なものはきっと目には見えないことが多いのだと思います。
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