7/16に開かれたアマ名人戦富山県大会は決勝敗退でした。優勝は荒木優太郎さん。 決勝戦は角換わりで経験のある形だったにも関わらず、方針がまとまらずに純粋な桂損直行コースを選択するという愚策を披露してしまい見苦しい将棋となってしまいました。 対局中は「これで良い訳ないよな」と思いつつも“藤井聡太がそれっぽい手を指していた”という理由だけで自ら桂損を確定させてからの自陣角を打ってしまいました。 その手がほぼ敗着になった気がします。棋譜並べをやり過ぎた弊害で自分の頭で考えることを放棄した結果ですね。 翌日、富山県将棋協会の上村亘名誉顧問に局面を見てもらったら無駄打ちした自陣角に対して「暑さのせいでボケてませんか?」と正確無比な突っ込みを入れてもらえました。 大会前日は荒木優太郎さんとどこかで当たるのが楽しみで一睡もできなかったのですが、内容的に不十分な将棋となってしまったことが本当に残念です。 それでも最後の方は形だけですが一手違いの局面にはなっていて、気が付いたらギャラリーが集まっていたことは救いでした。 今回の大会では最近まで奨励会に在籍していた佐野君が参加していました。 準々決勝で当たりましたが、時間の使い方や所作が非常に丁寧で対局していて清々しくなるような相手でした。 やや苦しい局面もありながら将棋は私が勝ちましたが、礼儀正しさや人間性では手合い違いだなと思いました。 大会中のエピソードとしては他にも昨今のソフト指しに絡めたジョークやここでは言えないある “動詞” が出てきたりしてユーモア満載でした。 笑いのセンスも将棋の手と同じようによくこんなネタが思いつくなと感心させられることがあります。 ジョークが出てくるのを見た限り、富山県大会では性善説を前提に対局時の身体検査などは当面の間は要らなさそうだなと思いました。
講師
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