GWに滞在した四日市市の宿泊先で色々な方と話す機会がありました。
印象的だったのは星田雅弘さん。
ご存知の方も多いと思いますが、彼は昨年動画配信の実況中に部分的にソフト指しをしていたことが明るみに出て物議を醸しました。
私個人としてはそれもエンターテイメントとしての見せ方の1つだと思うので、大会本番でやらない限りは問題だとは思いません。
相手の指し手をソフトに入力するのは自分で指すより面倒な作業なので「そんなことわざわざよくやるよな…」という感じです。
性善説ありきならネット大会とか容易にできるはずですが、それができないのは明白です。
ただ、それで不正が起きたとしてもそれは不正をする人間ではなく不正ができる環境の方が悪いのだと思います。
将棋をやっていて何に重きを置いて満足するかは人それぞれです。
パッと思い浮かぶのは「名誉、プライド、賞品、賞金」とかでしょうか。
あまり大きな名誉やお金の懸かった対局をしたことがない私個人としては上記の中では断トツにプライドの比率が大きく、自身のプライドを守るためには自分で指して勝たないと守れないのでソフト指しの動機はよくわかりません。
先日アップした記事の▲2三同飛成に気づかなかったことは心底ショックでした。
私は昔24でソフト指しを30局くらいだけやったことがありました。
点数の高い人相手でないとやる気が出ないことがあったので1度下がった点数を手っ取り早く上げる方法がソフト指しだったのです。
ソフトを使ったとしても作業にかかる労力と時間が無駄すぎるのでやめましたが、たかだかネット対局くらいでソフト指しをやってる人間を批判しようとまでは思いません。
24の最高Rは2700点台でしたが、その時は自力で指していました。
そして最高Rをマークした翌日くらいに新年大会で地元の古豪杉本さんとのリアル対局に負けてからネット将棋を事実上引退しました。
話を戻して星田さんについて。
宿のベッドで数人寝ころびながら、動画配信のことなど詳しく聞くことができました。
なんというか、ビジネスパーソンとしてすごいなと思いました。
「多くの日本人は皆と同じことしたがり、同じであることに安心してリスクを取りたがらない。」
「リスクを取らないこと自体がリスク」と話していて、どこかで聞いたことのある言い回しでしたが、個人事業主としてサラリーマンを半ば揶揄する論調は今の私には刺さるものがありました。
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