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氷山の一角

3/6、三段リーグ最終日。残念ながら富山市出身の三田三段が最終局に敗れて昇段はなりませんでした。

県内出身者を応援している側としては非常に残念でしたが、制度上仕方のないことです。三段陣全員が全力で戦った結果なら納得するしかありません。


そもそも三段リーグで戦うこと自体、普通の努力だけではどうにもできないくらい大変なことなのです。


三段リーグの創設経緯については瀬川プロの著書「泣き虫しょったんの奇跡」にも赤裸々に描かれてありましたが、新規プロ棋士の数に上限を設けるための産児制限措置。

私はどちらかと言えば三段リーグの厳しさより将棋の需要そのものについて考えてしまいます。


社会的な需要の低迷や現役棋士の既得権益を守る制度の狭間で自身の意見を通すことのない奨励会員たちが勝つことでしか抜けることのできない魔境に何年も身を置く。


外野がどうこうアドバイスできることはないのかもしれませんが、奨励会員に限らず将棋で負けることは病気になったり死ぬことに比べたら本当にどうでもいいくらい些細なことだと宣言したいですね。


三段リーグの次点は制度上毎回誰かが該当してしまうもので当たり前と言えば当たり前です。

これまでにも大勢居たわけで、氷山の一角。

アマチュア大会も県代表者と同じ数だけ決勝敗退者の数があって、準決勝敗退者の数はその2倍あります。


三田三段から最終戦の棋譜に関する情報をもらいました。

全てを開示することはできないとのことでしたが、下記公式戦と64手目までは同一の進行で後手側が本人だったそうです。



来期も応援ですね。

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