本日、桶屋初代北日本永世名人、野田奨励会1級、高橋奨励会2級、私の4人で臨時の研究会を開催しました。
持ち時間は20分30秒。
結果は以下の通りです。
1位、3-0:野田
2位、2-1:高橋
3位、1-2:桶屋
4位、0-3:私
残念ながら私は全敗で先日想定して書いたことが現実のものとなってしまいました。
野田1級とは2年ぶりの対局ということもあり、私自身かなり気合が入っていただけに初戦で黒星を喫したのが実力もさることながら後にも尾を引いたようです。
図は序盤の分岐点。大人しく指すなら▲4七銀と銀矢倉を完成させて待つこともできましたが、序盤の△4四角を咎めるべく以下▲4五歩と強気に応戦しました。
局後の感想戦ではこの局面の形勢判断が野田君と私で真っ二つに分かれました。駒得で先手優勢を意識していた私に対して野田君は玉の堅さや勢いを重視して後手優勢の評価。ソフトの評価値ならば双方自分が+300点程だろうと譲らずにいたのですが、実際は全くの互角。検討モードでは±30を行き来していました。
さらに数手進んで図の局面、直後の△7三桂はわかってはいたのですが、角を働かせる▲6五歩以外に適当な手が思い浮かばず、ここで少しだけ形勢を損ねてしまったようでした。
さらに数手進んで図では後手が優勢になっていますが、対局中は自分がまだ優勢だと思っていました。自分の大局観がいかにいい加減だったか猛省しなくてはいけません。
最後はキッチリ1手余されて終了。
今日は自分にしては珍しく将棋のことしか頭にない一日でとても楽しむことができました。
先手:中平
後手:野田
▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 △4四角 ▲7七角 △2四歩
▲7八銀 △2五歩 ▲6七銀 △2二飛 ▲4八銀 △4二銀
▲3六歩 △6二玉 ▲3七銀 △7二銀 ▲8八飛 △7一玉
▲3八金 △5二金左 ▲8六歩 △8二玉 ▲8五歩 △6四歩
▲5八金 △6三金 ▲4八玉 △5四歩 ▲3九玉 △7四歩
▲8四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8三歩 ▲8八飛 △5三銀
▲4六歩 △3三桂 ▲5六銀 △5五歩 ▲4五歩 △2六歩
▲同 歩 △同 角 ▲同 銀 △5六歩 ▲2五歩 △5七歩成
▲同 金 △4四歩 ▲6五歩 △7三桂 ▲4七金寄 △6五桂
▲6六角 △4五桂 ▲2八玉 △5七銀 ▲同 金 △同桂右成
▲5四歩 △同 金 ▲8四歩 △同 歩 ▲4三角 △5二歩
▲3三銀 △1二飛 ▲3四角成 △5六金 ▲8四角 △8三歩
▲9五角 △9四歩 ▲8六角 △3七歩 ▲同 桂 △4七成桂
▲7五歩 △3八成桂 ▲同 玉 △4六金 ▲4五桂 △同金上
▲2八桂 △1四桂 ▲1五銀 △2六歩 ▲7四歩 △5六金上
▲2六銀 △同 桂 ▲2七玉 △3七銀 ▲2九桂 △3八桂成
▲3七桂 △同成桂 ▲2六玉 △2七歩 ▲5四歩 △2八歩成
▲5三歩成 △3六成桂 ▲1六玉 △1四歩 ▲6四角 △9二玉
まで108手で後手の勝ち
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